タイ・バンコクゴルフレッスンBLOG

何故強いタイの選手

「何故強いタイの選手」

タイのゴルフ選手は強いですね。2016年の日本シニアツアー賞金王は4勝を上げ、ダントツでタイのプラヤド・マークセン選手です。賞金6000万円以上(11/13現在)を獲得しています。

一方欧州を主戦場とするアジアンツアーではタイのトンチャイ・ジェイディー選手がエースです。1995年から始まったアジアンツアーでは優勝13回、トップ10入りも数多く、現在までに176試合に出場して500万USドル以上の獲得賞金を誇っています。(アジアンツアーNo.1)

日本国内で活躍するタイ女子も勢いがあります。今年1勝したP・チュテチャイ選手は42位、今季未勝利のO・サタヤ選手は56位にランクされています。

一方LPGA(アメリカ)ではアリヤ・ジュタヌガーン 選手が世界ランク2位に付けています。今年初優勝したのですが、タイ選手は今まで20年間韓国選手の厚い壁に阻まれて優勝することが出来なかったのです。LPGAには姉のモリヤ・ジュタヌガーン 選手も参戦しています。

タイのゴルフ人口は日本よりはるかに少なく、まだまだ富裕層の遊び的な感があります。なぜタイ選手がこのように活躍しているのでしょうか?タイには全国で200を超えるゴルフコースが存在し、練習場も数多く見かけます。
温暖な気候と整ったゴルフ環境が強い選手を輩出しているのでしょうか。またタイガーウッズのお母さんがタイ人であることによってタイのゴルフブームが始まったことが起因しているのでしょうか。

理由は別の所にあるような気がします。世界の女子ゴルフ界で圧倒的な強さを維持している韓国選手が強い理由は、国を挙げての選手育成システムが出来ていることによるようです。ジュニアから強くなれる選手を見出し、カリキュラムに沿った徹底指導を行っています。その結果が今の韓国勢の強さになっているのです。

タイの場合には国を挙げて選手を育成するシステムは無いようですが、その代わり選手に対するサポートを大手ビールメーカーであるシンハビールが一手に引き受けています。全国で開催される試合への協賛は勿論ですが、ゴルフも含めたスポーツ全般に絶大な理解を示しています。なおもう一社のビア・チャーン社も一部協賛を行っているようです。

このようにタイ国内で一定以上の成績が上げられれば、ジュニアからシニアに至るまで海外での試合出場のためにかかる経費、つまり遠征費のサポートがあります。記憶が定かではありませんが試合のランク等により50%近くのサポートがあったはずです。タイの選手が海外で活躍するにはこのようなサポートがあって初めて戦える環境が整います。

日本人選手が国内海外で勝利するためには、海外で多くの経験を積む必要があるでしょう。しかし現実はLPGA(アメリカ)に宮里藍や横峯さくら選手など数名にすぎません。男子も世界ランク6位の松山英樹選手以下数名です。アメリカで圧倒的な強さを誇る韓国勢の壁を超えたタイのアリヤ・ジュタヌガーンような勢いと選手をサポートしてくれるシステムが日本に無いのが残念です。
スポンサーサイト