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タイ・バンコクゴルフレッスンBLOG

スコットランドゴルフ探訪 ゴルフの原点を探して その11

11.地元に溶け込んでいるゴルフコース EAST LOTHIANエリア

エディンバラから東側の海岸線には小さな町が点在します。通りを走っていると石造りの住宅が続き、大きな繁華街らしきものはありませんが尖がった屋根の教会が町の中心にあります。そしてこれらの町には殆ど一つか二つのゴルフコースがあるのです。

Scottland map

この傾向はエディンバラから東に隣接するEAST LOTHIAN エリアに特に顕著です。エディンバラから東に30kmの海岸線には20ヶ所のゴルフコースが存在します。この中には全英オープン開催コースである、由緒あるミュアフィールドも含まれます。

このエリアのコースの開発は、一般的には1800年代が多くなっていますが、土地の所有者は所謂貴族であって、この人達からゴルフがスタートしていった様子がうかがえます。土地の所有者がクラブに土地を払い下げてくれたとか、貴族がクラブの創設者であるとか、いずれにしても広大な土地を持っている貴族がゴルフに興味を持ち、裕福な貴族からゴルフの輪が広がっていったことが予想できます。

1800年代またはそれ以前に出来たコースはそのような経緯ですので、アメリカで一般的な商業的なスポーツレジャー施設の意味合いは少なく、完全な地元ソサエティの施設と捉えることができます。

英国の場合はこのようなゴルフの原形が今でも残されているため、一応のメンバー制はとっていますが、ビジターはいつでもプレイできるセミパブリック形式が多いようです。また今回プレイした全てのコースはいつでもビジターウェルカムです。

CIMG1082.jpg

一方で全英オープンを開催しているコースは、コミュニティやソサエティのコースと差別化しているように感じます。例えばセントアンドリューズオールド、ミュアフィールド、ターンベリー、カーヌスティなどは軒並み商業施設化しているため、まずはプレイ費が150~300£(3~6万円)すること、スタッフの対応がかなりアメリカナイズされ、受け取り方によっては横柄な態度と映ること、殆どのコースで乗用カートが導入されていることなどがあげられ、英国伝統の歴史と風格というより、売り上げ至上主義的な傾向にあると感じます。

地元密着のコミュニティ(ソサエティ)ゴルフコースが英国式とすれば、セントアンドリューズを筆頭とする全英オープン開催コースは、完全なアメリカンスタイルと言えるかもしれません。

このようにスコットランドでプレイして見ますとアメリカのコース、日本のコースとは一味も二味も違うことが分かり、ゴルフの原点は地元の人たちのコミュニティ施設(ソサエティ)からスタートし、長い歴史を経て現在に至っていることが良く理解できます。

EAST LOTHIANエリアのゴルフコースはミュアフィールドなどを除いて、殆ど気軽にプレイでき、プレイフィも50-100£以内に設定されています。敷居が高くない分いつでも気軽にプレイを楽しむことができるのです。

EAST LOTHIANエリアのゴルフコースは、スコットランド・ゴルフコーストをご覧ください。

サイト
http://www.golfeastlothian.com/home.asp

次回は12.セントアンドリューズに続きます。
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