タイ・バンコクゴルフレッスンBLOG

カンチャナブリの二つのゴルフコース(本音で言えば)

先日ミッションヒルズカンチャナブリGCとエバーグリーンヒルズGCを同じ日に回る機会がありました。其々趣がある素晴らしいコースでしたが、今日は本音でこれら2コースの違いをお伝えします。

ミッションヒルズGCとエバーグリーンヒルズGCとも1990年代前半の開場です。1990年代はタイにおけるバブル期であり、この時期に多くのゴルフコースが開発されました。現在200ヶ所以上にのぼるコースの大半は、この時期に作られたのです。

ミッションヒルズGCはジャックニクラウスの設計ですが、彼の設計料は日本円で3億円と言われました。設計料と言いましてもニクラウスデザイン社は、ランドスケープ、ファシリティデザイン、ハウス、サービスまでその関与は及びます。

単にコースを設計してお終いではありません。コースを造成する際の仕様、工法(USGA方式)など全てに関与します。つまりは設計費プラス監理費がかかるのです。またコースが完成した後もコースや管理について継続して関与します。この費用が莫大になります。練習場の芝や日頃の管理方法までニクラウス仕様でしなければならないのです。

ジャックニクラウスの設計したコースは、通常ゴルフコースが存在する限りニクラウスに費用を支払わなければならない仕組みになっています。

タイで彼の設計したコースをチェックしてみましょう。殆どのコースが荒れてしまっています。開場当初と同様またはそれ以上のコース管理が維持されているコースは、レムチャバンGCとスプリングフィールドGC位のもので、レガシーGCやミッションヒルズ系は悲惨な状態です。

良くゴルフコースはオープン後は良くなるか悪くなるかどちらかと言われます。開発時は資金もあり何とかオープンしますが、問題はオープンした後です。来場者の多寡に関係なく、コースやハウスの管理費、維持費が発生します。毎日かかる費用は毎日の入場者の売り上げでまかなわれます。売り上げが減少して、経費が減らなければゴルフ場は破綻するのです。

ミッションヒルズはそのような流れで今日まで来ていると思います。ジャックニクラウスの設計するコースのオープンは素晴らしいものがあります。ですが20年を経過した今はあまりにもギャップが大きいのです。

一方同じく1990年代に開発されたエバーグリーンヒルズGCはどうでしょうか?コースはオープンしてから良くなるか悪くなるかどちらかという判断で行けば、良くなっているコースと考えられます。設計者もあまり知られていない方です。

何が良くなっているのか?ですが、働いているスタッフに活気があります。キャディは200名以上いるでしょう。18Hでは普通の人数です。また至る所にゴミ箱や目砂箱があります。コース管理に一生懸命な証拠です。特筆すべきはコースの至る所に虫を捕獲する粘着シートがぶら下げてあることでした。

虫はゴルフコースの大敵です。このシートが沢山ぶら下がっていました。これを見て思ったことは、このコースは開場から良くなっている、入場者が多い、コース管理に一生懸命だということでした。

あまりにも対照的な二つのコースを見た感があります。

ミッションヒルズについては今後の営業で集客しなければなりません。スタッフが私服で対応している場合ではありません。と言うよりオーナー会社がどうにかなってしまったんでしょうね。今後は良くなっていくことを期待します。

ちなみに日本と対比して考えた場合、日本のゴルフコースは拝金主義(会員権商法)でコースを開発しましたので、全くミッションヒルズGCに類似します。1990年代に開発された日本のコースの運営は2000年代に行き詰まり、民事再生やコースの売却など悲惨な状況を経て現在に至っています。
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