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タイ・バンコクゴルフレッスンBLOG

サイアムカントリークラブ・バンコク

サイアムカントリークラブ・バンコク

12月2日バンコクバンナートラッドエリアに開発された新しいゴルフコースに行ってきました。「サイアムカントリークラブ・バンコク」です。

当日はプレス発表があり、その後お披露目プレーが行われました。今回はプレイした印象をお知らせしたいと思います。

皆さんご存知のように「サイアムカントリークラブ」はパタヤ市内から至近の場所に4か所のゴルフコースを有しています。名称は「オールドコース」「プランテーション」「ウォーターサイド」「ローリングヒルズ」です。

今回開発した「サイアムカントリークラブ・バンコク」は5か所目になる最後のコースと聞いています。

場所はバンナートラッド22㎞進行方向左手の日産自動車工場の裏手になり、バンコク市内からは約30分の大変便利な場所となります。

工場建物のすぐ近くを通りながら真新しいハウスに到着しました。変な威圧感もなく開放感があるスッキリした建物です。

日系ゼネコンの設計によるクラブハウスは、木を使用した落ち着いた雰囲気があります。オールドコースやプランテーションの様なデザインとはちょっと違うシンプルかつ機能的なハウスのように感じました。

コースはバンコク周辺にある多くのコースとは違うようです。ご存知のようにバンコク周辺の土地は平坦なため、コースは殆どフラットで池を多く配置しています。でも「サイアムカントリークラブ・バンコク」には池がほとんど見当たりません。

18ホール中4ホールが池に面するホールで他のホールには池がありません。池が嫌いな方には伸び伸びプレイできるでしょう。

コースは全体的にはフラットですが緩やかな打ち上げ打ち下ろしが連続します。フラットに見えるフェアウェイはうねっており、ナイスショットしても傾斜している為ショットの技術が求められる場合があるでしょう。

樹木がほとんどない土地の開発故、コースには沢山の樹木が植えられています。ホールの両サイドの樹木は、10年20年後には大木に育つ樹種のようで楽しみです。

グリーンは大きくかつアンジュレーションがきつく感じました。プレイした印象は「乗せるのは簡単、でもその後が大変」という感じです。通常グリーンの大きさは500㎡程度で作られていますが、18番パー3は1000㎡以上のグリーンで傾斜もきつく作られています。

見た目は平らに見えて、打ったら物凄く切れて行くのですからパッティングには神経を使います。

芝種はティとフェアウェイはゾイシア種、グリーンはウルトラドワーフという種類でバミューダ芝の一種になろうかと思います。病気にもかかりにくいこの芝は、寒冷芝のベントと同様にパッティングクオリティが高く楽しみです。

コース内は数多くのバンカーがありますが、比較的小さく深いのが特徴です。バンカーの苦手な方にはちょっと厳しいものがあります。

全体の印象は見た目はフラットで簡単に見えます。打ってみるとフェアウェイにアンジュレーションがあり、平らな場所は少ない。但しフェアウェイの芝クオリティが高いため打ちやすいです。

グリーンは砲台グリーンが多くあり、結果オーライは少ないように思いました。大きく傾斜がついているためロングパット・ショートパット共にヒットする前の慎重な情報収集が求められます。

今までのサイアムカントリーと一味違う「サイアムカントリークラブ・バンコク」でした。

当コースは2022年1月に本オープン予定とのことです。是非「サイアムカントリークラブ・バンコク」でプレイすることをお勧めします。

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サイアムCCローリングヒルズ

先日パタヤの名門サイアムカントリークラブ(以下サイアムCC)の新設コース、ローリングヒルズでプレイしました。今日はその内容をご報告します。

サイアムCCはオールドコース、プランテーション、ウォーターサイド、そして今回新設のローリングヒルズで4か所目トータルホールは81Hです。当コースは2020年1月に正式オープンとなっています。

コースの特徴は以下になります。

コースはサイアムCCウォーターサイドの2-3km先にあり、ブライアン・カーリーのデザインによる丘陵コースです。

フロントナインは割合とフラットですが、大きな木は見当たらずオープンな感じで水が絡むホースはありません。特徴的な5番ホール(ホール名Two-Faced)は、左右に分かれた2つのグリーンからどちらかを選択できるというユニークなホールです。

バックナインはアップダウンあるホールの連続です。16~18ホールはコースの最高地点になり雄大なパノラマが楽しめる設計になっています。

18ホール全般的な特徴は、アップダウンなコースレイアウトと特徴ある変化に富んだ砲台グリーン、そしてそれをしっかりガードするバンカーにあります。

コースはプランテーションに近い非常にダイナミックなコースレイアウトです。アイアンショットは方向と距離が合わなければグリーンオンは出来ません。ショートやオーバーした場合は、砲台グリーンに対し、ロブショットに近いショットを打たなければならない難しさがあります。

そういう意味でこのコースは初心者向けではなく中上級者向けコースと言えるでしょう。

バンカーは多すぎるくらい沢山あります。勿論バンカーは見せるバンカーもありますので一概にバンカーの多さが難しさに直結ということはないでしょう。でもこのコースのバンカーは相当です。

シグネチャー的と言える15番ホール、パー5のガードバンカーは、高低差6m以上で直接グリーンを狙うことは至難の技と言えます。

すべてのホールに名前が付けられています。ちなみに15番ホールは(ホール名Wall of Death死の壁)という名称です。

クラブハウスは大きく明るくレイアウトされています。外観はタイスタイルですが、ロッカールームやレストランのコンセプトはサイアムCC共通のハイクオリティでデザインされています。

サイアムCCは、格式のあるオールドコース、アップダウンのあるダイナミックなプランテーション、フラットだが池の配置が難易度を高くしているウォーターサイド、そして新しいローリングヒルズとどのようなプレイヤーの好みにも対応できるコースを取りそろえたという感があります。

是非皆さんもチャレンジしてみたらいかがでしょうか。

私の練習方法

ゴルフを始めて45年が経過しました。今日は皆さんに私の日々の練習内容をご紹介します。

数年前にシニアツアーを引退しました。様々な理由があってのことですがその詳細は省略します。今は試合のない日々ですから、試合に出ている時に比べモチベーションは極端に低下しました。試合で上位に行きたい、だから練習しなければならないという構図がなくなってしまったのです。

で今はどうしているのかと言いますと、コースラウンドを週1回以上2回までとすること、レッスンがある日は毎日ボールを打つこと、という計画を立てました。そして現在もそのように実行しています。

なぜ私がレッスンがある日週4-5日間練習場でボールを打ち、週1-2回コースに出るという計画を立てたのでしょうか。その理由は非常に単純で、今自分が持っている技術レベルをもっとアップしたい、レッスン受講者の皆さんの手本になるようなショットを打ちたい(恥ずかしいショットを打ちたくない)からです。

一般的に年齢を重ねて飛距離が落ちた、スコアが悪くなったと良く言います。でも自分は60才を過ぎて上手くなることを目指しています。年を取って下手になるとは思いたくありません。レッスンを止めて隠居生活をしているならばそうかもしれませんが、現役でレッスンをしている以上90を打つようになったらゴルフを止めるという数年前に立てた目標を維持したいのです。

だから平日BSCでレッスンがある時は、受講者の皆さんが来られる前にボールを打つというルーチンを欠かしていません。

練習の内容は、スコアに直結する10ydsから20-30ydsのアプローチ、50yds中心のアプローチをメインにしています。またAWやSWなど同じクラブで低いボールや高いボールを打って状況に応じた対応をイメージして練習しています。

皆さんドライバーに苦戦していますが、宙に浮いているボールを打つことはアイアンやアプローチに比べれば非常に簡単であり単純です。私のドライバーの練習量は全体の10%にも満たないレベルです。アイアンは100ヤードをPWで打っています。自分の飛距離は120-125ydsですのでオーバーして当たり前です。飛距離より方向性を重視したフルショットです。全体の30%程度です。

練習の比率はアプローチ50%、アイアンのフルショット40%、ドライバーとFWで10%の割合になります。皆さんには日頃からアプローチとアイアンPWでスウィングを作ることを念頭にレッスンしていますので、自分もこのような割合で練習しています。

練習の基本はアイアンです。アイアンはスウィングを作る上で最も重要であり、ドライバーなどどうでも良いクラブを練習のメインにしてはいけません。アイアンは打つ場合の状況が様々です。フェアウェイ、ラフ、深いラフ、ベアグラウンド、斜面などドライバーの状況と全く異なります。だからアイアンを練習すべきであり、その要点は一般的にはダウンブローで地面を打つことです。

皆さんボールを打とう打とうとする気持ちが強いため、トップすることが本当に多いように感じます。これはスウィングが上向きであるためであって、バシッと地面を打てる人は本当に少ないのです。ボールを上げようとする、遠くに飛ばそうとする気持ちが根底にあるのでしょう。

アイアンは打ち込めば自然にボールが上がり遠くまで飛ぶ設計になっているのですから設計意図に反しないようスウィングしたら良いと思います。アイアンショットは地面に向かってするショットなのです。

最後にパターのお話です。パットはスコアに直結する最も重要なショットです。ドライバーなどスコアにすぐ直結しないクラブを練習しないで、パターを練習すべきでしょう。

私は家で酒を飲みながら、好きな音楽(ショパン)を聞きながら、パター練習をしています。パター練習で重要な距離は50-100-150cmです。この距離は実際コースに出た時は、入れ頃外し頃の俗に言う嫌な距離になります。家でこのようなすぐ入る短い距離をしっかり練習して、完璧な自信を持つことが必要です。真っ平らで短い距離を打てることで、初めて長い距離やスライス・フックラインが打てることを理解する必要があります。50-150cmがパターの原点なのです。

パター練習は長時間やることはお勧めしません。何故かといいますと同じ前傾姿勢で疲れることと、単純で飽きるからです。そのような場合は止めて下さい。精々頑張って15分位ではないでしょうか。パター練習はやりたくなったらすぐ出来る環境をご自宅に作っておく必要があります。何時でも練習できる、飽きたら止めるがパター練習を継続するコツ、つまりはパターが上手くなるコツになります。

ゴルフから自信がなくなったら何も残りません。練習して自信をつけることが最優先です。私の練習方法や考え方が参考になれば幸いです。




暑季のゴルフ

タイは段々暑くなってきました。雨季に入る前の4~5月は1年で一番暑い時期になります。
今日は暑い時期の正しいゴルフの方法をお教えします。

4~5月は最高気温もさることながら最低気温は上昇します。最低が30度以上最高が40度以上といった高温が続きます。このような高温の中でどのようなことを心掛けてラウンドをすれば良いのでしょうか。

コースラウンド

1.体調不良でコースに行かないこと
ラウンド前日に深酒や睡眠不足があれば、当日体力がより一層消耗します。前日には早く就寝し、朝は食事をしっかりとってゴルフコースに向かいましょう。

2.涼しい服装と首周りを冷やす工夫・日傘の使用
通気性の良いゴルフシャツを着用しましょう。そしてゴルフショップで首周りを冷やすアクセサリーが販売されていますので使用されたらいかがでしょう。水に浸して首に巻けば蒸発により冷却効果が期待できます。ラウンド中は涼しく過ごすことが一番です。また日傘は直射日光をガードします。

3.スタート前にスポーツドリンク、ラウンド中は水やドリンクで水分と塩分を補給
ラウンド中は発汗により大量の水分が失われます。同時に塩分も一緒になくなりますので、適宜補充することが大切です。


絶対注意すべきは、熱中症にかからないことです。では熱中症とはどんな症状なのでしょうか?
参考:一般公益法人日本体育協会

1.熱失神
炎天下にじっと立っていたり、立ち上がったりした時、運動後などにおこります。
皮膚血管の拡張と下肢への血液貯留のために血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまいや失神(一過性 の意識消失)などの症状がみられます。足を高くして寝かせると通常はすぐに回復します。


2.熱けいれん
汗には塩分も含まれています。大量に汗をかき、水だけ(あるいは塩分の少ない水)を補給して血液中の塩分濃度が低下したときにおこるもので、痛みをともなう筋けいれん(こむら返りのような状態)がみられます。下肢の筋だけでなく上肢や腹筋などにもおこります。生理食塩水(0.9%食塩水)など濃い目の食塩水の補給や点滴により通常は回復します。

3.熱疲労
発汗による脱水と皮膚血管の拡張による循環不全の状態であり、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられます。スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給することにより通常は回復します。嘔吐などにより水が飲めない場合には、点滴などの医療処置が必要です。

4.熱射病
過度に体温が上昇(40℃以上)して、脳機能に異常をきたし、体温調節が破綻した状態です。種々の程度の意識障害がみられ、応答が鈍い、言動がおかしいといった状態から進行するとこん睡状態になります。高体温が持続すると脳だけでなく、肝臓、腎臓、肺、心臓などの多臓器障害を併発し、死亡率 が高くなります。死の危険のある緊急事態であり、救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっています。
救急車を要請し、速やかに冷却処置を開始します。

最終的に熱射病で死亡する場合もありますので油断は禁物です。

暑いタイの季節をうまく乗り切るために各自の熱中症防止対策が必要になります。
暑さに上手く対応し、楽しいゴルフを続けましょう。






新しい年に向けて

2016年は受講者の方々をはじめ、多くの方々にお世話になりました。

レッスン受講者の方々は、100を切る(90を切る)などの第一目標をクリアした後、何か次の目標を見失っているように感じられます。ゴルフを始めてから100を切るということはゴルフ上達の大きな通過点なのですが、とりあえずクリアした後、次の目標が正しく設定できない状態になっている、目標を見失っている、そしてまた元に戻ってしまう傾向があります。

ゴルフに真剣に取り組んでいるのにも拘らず、何か目標がなくなってしまった、新鮮味が無いなどが心を支配し上達を阻害しているようです。

この状態を別な角度で表現しますと、ゴルフに対して慣れがこのような状態を作っているように感じられます。全く初心者の頃は正しい目標を設定し、その目標に向かっていくことを計画し、その通り実践してきました。その結果100を切れたのです。ですがその間に多くを経験し慣れも生まれてきました。

慣れとは何なのでしょう?成功しても当たり前、失敗してもショックが大きくなくなることを言うと思います。ミスしてもショックが大きくない場合は、すぐ練習場で修正することなどしなくなります。良く言われることに「コースに行ってゴルフが下手になる」ということがあります。練習や修正の回数が少なくなり、反面コースラウンド回数が増えることにより起こる一般的な傾向です。

順調にスコアを良くしていくための練習回数とラウンド回数のバランスがあります。半世紀近くゴルフをしてきた自分の経験から言いますと、練習回数がラウンド回数より多いことがポイントです。タイ在住の会社員の方であれば、週2回以上レッスンや練習をして週1回コースに出るパターンが好ましいと思います。土日の連続ラウンドは控えた方が良いでしょう。なぜなら初日のミスを修正できないままにラウンドしますと、二日目に初日のミスが出る可能性が高くなります。万一同じミスが出たとしてもミスに対処できません。そして対処できなくても徐々にミス自体に慣れてしまうのです。

どうか100を切った方々、あるいはそれ以上の目標をクリアした方々は今一度原点に立ち返って頂きたいと思います。真剣にゴルフに向かい合った初心者の頃の自分を思い起こしてほしいのです。そしてもう一度目標を再設定して下さい。上手く出来ない場合はプロに相談してみて下さい。

新しい年は是非目標をもう一度考えて再設定することからスタートして下さい。ゴルフがメンタルスポーツと言われる所以は、気持ちの持ちようでゴルフの内容が変わることにあります。難しい局面で少しでも難しくてミスをしそうだと思ってショットをすれば、殆ど例外なくミスをすることになります。

反面いつも練習している距離感を自信を持ってショットした場合、成功の確率が高くなります。体が反応してナイスショットをしたからではありません。この距離感はいつも練習しているから上手く打てて当たり前という「自信」が体を適正に自然に動かしていると言っても良いでしょう。

新しい年は新しい目標を設定し、上達のスケジュールを作って下さい。多少の遅れやちょっとした挫折もあるかもしれません。でも目標があれば自分を見失うことはないと信じています。

2017年が皆様にとって良き年でありますように。

何故強いタイの選手

「何故強いタイの選手」

タイのゴルフ選手は強いですね。2016年の日本シニアツアー賞金王は4勝を上げ、ダントツでタイのプラヤド・マークセン選手です。賞金6000万円以上(11/13現在)を獲得しています。

一方欧州を主戦場とするアジアンツアーではタイのトンチャイ・ジェイディー選手がエースです。1995年から始まったアジアンツアーでは優勝13回、トップ10入りも数多く、現在までに176試合に出場して500万USドル以上の獲得賞金を誇っています。(アジアンツアーNo.1)

日本国内で活躍するタイ女子も勢いがあります。今年1勝したP・チュテチャイ選手は42位、今季未勝利のO・サタヤ選手は56位にランクされています。

一方LPGA(アメリカ)ではアリヤ・ジュタヌガーン 選手が世界ランク2位に付けています。今年初優勝したのですが、タイ選手は今まで20年間韓国選手の厚い壁に阻まれて優勝することが出来なかったのです。LPGAには姉のモリヤ・ジュタヌガーン 選手も参戦しています。

タイのゴルフ人口は日本よりはるかに少なく、まだまだ富裕層の遊び的な感があります。なぜタイ選手がこのように活躍しているのでしょうか?タイには全国で200を超えるゴルフコースが存在し、練習場も数多く見かけます。
温暖な気候と整ったゴルフ環境が強い選手を輩出しているのでしょうか。またタイガーウッズのお母さんがタイ人であることによってタイのゴルフブームが始まったことが起因しているのでしょうか。

理由は別の所にあるような気がします。世界の女子ゴルフ界で圧倒的な強さを維持している韓国選手が強い理由は、国を挙げての選手育成システムが出来ていることによるようです。ジュニアから強くなれる選手を見出し、カリキュラムに沿った徹底指導を行っています。その結果が今の韓国勢の強さになっているのです。

タイの場合には国を挙げて選手を育成するシステムは無いようですが、その代わり選手に対するサポートを大手ビールメーカーであるシンハビールが一手に引き受けています。全国で開催される試合への協賛は勿論ですが、ゴルフも含めたスポーツ全般に絶大な理解を示しています。なおもう一社のビア・チャーン社も一部協賛を行っているようです。

このようにタイ国内で一定以上の成績が上げられれば、ジュニアからシニアに至るまで海外での試合出場のためにかかる経費、つまり遠征費のサポートがあります。記憶が定かではありませんが試合のランク等により50%近くのサポートがあったはずです。タイの選手が海外で活躍するにはこのようなサポートがあって初めて戦える環境が整います。

日本人選手が国内海外で勝利するためには、海外で多くの経験を積む必要があるでしょう。しかし現実はLPGA(アメリカ)に宮里藍や横峯さくら選手など数名にすぎません。男子も世界ランク6位の松山英樹選手以下数名です。アメリカで圧倒的な強さを誇る韓国勢の壁を超えたタイのアリヤ・ジュタヌガーンような勢いと選手をサポートしてくれるシステムが日本に無いのが残念です。

バンパコンゴルフコース(9H)

BSCでレッスンを受講している Iさんがメンバーになっているバンパコンゴルフクラブに行ってきました。Iさんからは「9Hですが結構良いコース」という話を聞いていましたのでトライしてみました。実はこのコースは以前から興味がありましたが、今までプレイする機会がありませんでした。

バンパコンGC 

コースはシラチャから向かいますとバンパコン川の手前になります。川向こうにはバンパコンリバーサイドGCがあります。車で45分の距離ですが、目印はバンパコン火力発電所で、大きな煙突が遠くからも見えますので簡単に行くことができます。ですがモーターウェイを使っていこうとすると、大分シラチャ寄りからモーターウェイに平行して走る側道を通るため少し不便です。シラチャからは、スクンビット通り(バンナトラッド)を行くのが正解でしょうか。

タイ国内にあるダムや発電所にはゴルフコースがあります。北部ランパーン県メーモにある石炭採掘場・石炭火力発電所のコースやプミポンダムのコースなどが知られています。本来は施設職員や退職者のための福祉施設ですが、現在では一般市民にも開放されています。

バンパコンGCに入ると右手にバッグドロップがあり、ハウスは左裏手にあります。初めて行く場合はちょっとどこかなと思うような奥まった場所にあります。でGFを支払います。60歳以上の場合はシニア割引で500Bでした。勿論キャディフィ込の料金です。

さてこれからスタートですが、このコースは1987年開業のタイ発電公社のゴルフコースです。セミパブリックスタイルでビジター歓迎のコースです。平日土日共に一人でもプレイできます。スターターが他の方とのジョイントをセットしてくれますし、キャディやプレイヤーもそのようなことに慣れています。これはゴルフ先進地のパブリックスタイルと言っても良いでしょう。

ホール数は通常の18ではなく9ですが、ティグラウンドの位置とグリ―ンに変化を持たせていることで同じコースを2回回っても違うコースをプレイしている感じになります。勿論パー4、パー5は普通の長さです。トータルヤードは3100程度になります。

コースは殆ど平らで各ホールの両端は1mほどの小さなクリークがあります。バンコク空港近くのユニコGCとよく似ています。林があってホールをセパレートしていますが、その木の根元がクリークですから要注意です。

プレイ費は安く誰でもプレイできる雰囲気のコースですが、土日と違い平日は日本人は少ないように思います。気軽に行けて、練習ラウンドには最適なコースですので是非プレイすることをお勧めします。

コースの特徴
1.プレ費が安い
2.誰でもプレイできる。(一人の場合はジョイントプレイ)
3.コース管理はしっかりしている。
4.コースにご全くゴミが落ちていない。(綺麗)
5.無人のロストボール販売所あり
6.ロッカー使用は20B別途

タイ王国発電公社(Electricity Generating Authority of Thailand)=EGAT

バンパコンGC 

スコットランドゴルフ探訪 ゴルフの原点を探して その13(最終回)

13.もう一度スコットランドへ

今回のスコットランド・ゴルフ探訪は自分にとって大正解でした。

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ゴルフの歴史的な流れが良く理解できました。私たちは知らず知らずというか最初からアメリカンスタイルのゴルフをしていたことが分かります。タイでも最近はコースでのカート使用が一般的になりつつあります。ですが、本来のゴルフは歩きながら考えるスポーツであり、平坦地でカートに乗る理由が見当たりません。

歴史の流れは、ゴルフの原点が地元のメンバーによるコミュニティ(ソサエティ)ゴルフであったものが、アメリカに伝播され、商業的な発想によりゴルフがゴルフ産業として開花したのは間違いありません。だから必要もないカートを使わせたり、グリーンまでの距離を表示板から判断するのではなく、GPSによるヤーデージでチェックすることが可能になったのです。

かつてフロリダで毎年開催されるPGAマーチャンダイズショーに数回行ったことがあります。ゴルフクラブを中心としたゴルフ産業の見本市にです。馬鹿でかいコンベンションセンターはゴルフクラブ以外に管理用機械やゴルフコースを併設したリゾートコースやゴルフスクールなどのブースが沢山ありました。

本当の意味でゴルフはアメリカに渡って大いに進化したことが分かります。がしかし今回訪れたスコットランドのゴルフは、私には大変新鮮でした。ゴルフの原点が地元のメンバーによるソサエティからスタートし、数百年たった今も昔とあまり変わらないスタイルを維持しているということです。

今更どちらがどうという気持ちはありません。が、もう一度スコットランドでソサエティゴルフを堪能したいと考えています。場所はエディンバラ周辺のEAST LOTHIANをメインにグラスゴー方面の西海岸にも行ってみたいと思います。

最後に今回プレイしたコースをまとめてみました。

1.ロイヤル・ドーノックGC(Royal Donoch Golf Club) 世界ランク14位
https://www.royaldornoch.com/
お勧め度 ☆☆☆☆☆ 「北の宝石」 素晴らしいの一言に尽きます。

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2.キャッスル・スチュアート・ゴルフリンクス (Castle Stuart Golf Links )
http://www.castlestuartgolf.com/    世界ランク56位
お勧め度 ☆☆☆☆☆ 「新設のリンクスコース世界No.1」偶然行きましたが素晴らしいレイアウトに感激。

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3.クルードンベイGC (Crudenbay Golf Club)世界ランク79位http://www.crudenbaygolfclub.co.uk/
お勧め度 ☆☆☆☆☆ 「ゴルフの魂が宿るリンクスコース」何も無い所にティ・フェアウェイ・グリーンを作った、リンクスのリンクス

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4.マッセルバラ・リンクス (Musselburgh Links)
http://www.musselburgholdlinks.co.uk/
お勧め度 ☆☆☆☆☆ 「現存する世界最古のコース」古きを訪ねて新しきを知る 現存する最古のコース

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5.グレンGC (Glen Golf Club) 
http://www.glengolfclub.co.uk/
お勧め度 ☆☆☆☆☆ 「最高の景観・フレンドリー」気軽にプレイできる絶景コースで、アップダウンがゴルフを面白くします。

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6.セントアンドリューズ・ニューコース(St.Andrews New Course)
http://www.standrews.com/
お勧め度 ☆☆☆ 「超有名コース」あまり興味ありませんが一度はプレイして下さい。OLDも。

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7.ロイヤル・マッセルバラGC (Royal Musselburgh Golf Club)
http://www.royalmusselburgh.co.uk/
お勧め度 ☆☆☆☆ 「林間コース 1774年設立」古い歴史の林間コースです。日本なら超一流になっています。

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8.ダンバーGC(Dunbar Golf Club)
http://www.dunbargolfclub.co.uk/
お勧め度 ☆☆☆☆☆ 「全英オープン予選会場 クオリティ高い」歴史あるリンクスコースの穴場で、素晴らしいレイアウト

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9.クレイギーローGC (Craigielaw Golf Club)
http://www.craigielawgolfclub.co.uk/
お勧め度 ☆☆☆☆ 「新しいリンクスコース」風が強いのでスコアメイクには苦労します。レイアウト・メンテは抜群。

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10.ホワイトカークGC (Whitekirk Golf & Country Club)
http://www.whitekirk.com
お勧め度 ☆☆☆☆「少し内陸にあるアップダウンに富んだコース」リンクス風でアップダウンが凄い。遠景が素晴らしい

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最終回までご覧頂きありがとうございました。

スコットランドゴルフ探訪 ゴルフの原点を探して その12

12.セントアンドリューズ

世界の4大メジャー全英オープンは毎年7月に行われ今年は144回になりますが、正式名称はThe Open Championshipで、ゴルフという文字が無いのは他の選手権が存在しない時にスタートしたためで、いかに長い歴史がある大会かを物語っています。セントアンドリューズゴルフリンクスには同じ敷地内にオールド、ニュー、ジュビリーがあり離れた場所にも4ヶ所のコースがあります。

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今回はオールドコースでのプレイを希望しませんでしたので、ニューコースでのプレイとなりました。ニューコースも100年以上の歴史があるコースですが、スコットランドゴルフ探訪でプレイしたロイヤルドーノックやクルーデンベイ、キャッスルスチュアートなどに比べると全く見劣りします。

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日本にある普通の河川敷コースをリンクス風にアレンジしたのがセントアンドリューズ・ニューコースだと思えば間違いありません。それほど期待しないで行きましたが、思った以上にがっかりしたのが正直な気持ちです。

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セントアンドリューズ・オールドコースについても同じようが言えるでしょう。フェアウェイとグリーンの境目が無いようなよく手入れされたコース、リンクス特有のヒースやゴースなどの低木がコースを占拠しているのではなく、小さなポットバンカーがフェアウェイの見えないところあちこちにある、これで難易度を高めているのです。

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プレイはしませんでしたがコース内は解放されて自由に歩くことができます。時間をかけて18H回ろうと思えば回れるのですが、そのような気持ちにはなりませんでした。難易度の高い17番、最終の18番、勿論隣の1番2番と4Hをチェックしましたが、本当に綺麗に手入れ管理されていました。スコットランドのごく普通にあるコースとは別物なのです。

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ゴルフの聖地とはゴルフ発祥の地という意味ではなく、ゴルフのルールはここセントアンドリューズが管理しています、という意味に捉えることもできます。確かに発祥地はエディンバラ周辺なのですが、自然発生的に生まれたゴルフをゴルフ競技として体系付けたのがセントアンドリューズと言えます。

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1413年創立のスコットランド最古の大学のすぐそばにロイヤルアンドエンシェントゴルフクラブオブセントアンドリューズ(Royal & Ancient Golf Club of St.Andrews )があり、ここがゴルフ競技の世界的な総本山となっているのです。がしかし現在はその存在感はU.S.G.A(全米ゴルフ協会)の台頭に伴って年々低下してきていると言われています。なぜならば本来一元的にコントロールすべきゴルフルールが、R&A(南北アメリカ以外)とUSGA(南北アメリカ)に二分されたものになっているからです。

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スコットランドゴルフ探訪 ゴルフの原点を探して
次回は、もう一度スコットランドへ です。

スコットランドゴルフ探訪 ゴルフの原点を探して その11

11.地元に溶け込んでいるゴルフコース EAST LOTHIANエリア

エディンバラから東側の海岸線には小さな町が点在します。通りを走っていると石造りの住宅が続き、大きな繁華街らしきものはありませんが尖がった屋根の教会が町の中心にあります。そしてこれらの町には殆ど一つか二つのゴルフコースがあるのです。

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この傾向はエディンバラから東に隣接するEAST LOTHIAN エリアに特に顕著です。エディンバラから東に30kmの海岸線には20ヶ所のゴルフコースが存在します。この中には全英オープン開催コースである、由緒あるミュアフィールドも含まれます。

このエリアのコースの開発は、一般的には1800年代が多くなっていますが、土地の所有者は所謂貴族であって、この人達からゴルフがスタートしていった様子がうかがえます。土地の所有者がクラブに土地を払い下げてくれたとか、貴族がクラブの創設者であるとか、いずれにしても広大な土地を持っている貴族がゴルフに興味を持ち、裕福な貴族からゴルフの輪が広がっていったことが予想できます。

1800年代またはそれ以前に出来たコースはそのような経緯ですので、アメリカで一般的な商業的なスポーツレジャー施設の意味合いは少なく、完全な地元ソサエティの施設と捉えることができます。

英国の場合はこのようなゴルフの原形が今でも残されているため、一応のメンバー制はとっていますが、ビジターはいつでもプレイできるセミパブリック形式が多いようです。また今回プレイした全てのコースはいつでもビジターウェルカムです。

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一方で全英オープンを開催しているコースは、コミュニティやソサエティのコースと差別化しているように感じます。例えばセントアンドリューズオールド、ミュアフィールド、ターンベリー、カーヌスティなどは軒並み商業施設化しているため、まずはプレイ費が150~300£(3~6万円)すること、スタッフの対応がかなりアメリカナイズされ、受け取り方によっては横柄な態度と映ること、殆どのコースで乗用カートが導入されていることなどがあげられ、英国伝統の歴史と風格というより、売り上げ至上主義的な傾向にあると感じます。

地元密着のコミュニティ(ソサエティ)ゴルフコースが英国式とすれば、セントアンドリューズを筆頭とする全英オープン開催コースは、完全なアメリカンスタイルと言えるかもしれません。

このようにスコットランドでプレイして見ますとアメリカのコース、日本のコースとは一味も二味も違うことが分かり、ゴルフの原点は地元の人たちのコミュニティ施設(ソサエティ)からスタートし、長い歴史を経て現在に至っていることが良く理解できます。

EAST LOTHIANエリアのゴルフコースはミュアフィールドなどを除いて、殆ど気軽にプレイでき、プレイフィも50-100£以内に設定されています。敷居が高くない分いつでも気軽にプレイを楽しむことができるのです。

EAST LOTHIANエリアのゴルフコースは、スコットランド・ゴルフコーストをご覧ください。

サイト
http://www.golfeastlothian.com/home.asp

次回は12.セントアンドリューズに続きます。